百合の日(6月25日の記念日)
女性の同性愛の意味で用いられる記念日である。 6月25日の誕生花が百合(ユリ)であることに由来する。
Twitterでは2016年ごろから定着し始めている。それ以前はさまざまな日を「百合の日」とする投稿が存在する。
誕生花は提唱者によりまちまちであり、6月25日の誕生花は必ずしもユリではない。 国立国会図書館の資料を検索すると、366日の誕生花をまとめた資料は1990年に登場する。それ以前は1〜12月の誕生花を記した書籍が数冊ある。 誕生花をまとめた最初期の書籍ではいずれも6月25日の誕生花はユリではない。
- 「誕生花(カラーブックス 797)」(井上恵子 著、保育社、1990年6月)
- 「366日誕生花の本」(瀧井康勝 著、日本ヴォーグ社、1990年11月)
西良祐氏が著書「花を贈る事典366日」(講談社、1993年12月)で、6月25日の誕生花をユリに決めた。花言葉は「純潔」。西良祐氏は当時、甲子園短期大学教授。NHK「趣味の園芸」講師、新聞・雑誌の園芸欄の担当、「社団法人フラワーソサイエティー(2013年から一般社団法人)」の評議員(のちに会長)を務めていた。
NHK「ラジオ深夜便」では1995年から番組独自の「誕生日の花と花ことば」(監修 柳宗民・鳥居恒夫)を放送している。柳宗民氏が誕生花・花ことばを決めた1。複数年の6月25日はいずれもオカトラノオだった。
- 「ラジオ深夜便 誕生日の花と短歌365日(ステラMOOK)」(NHKサービスセンター、2005年12月)
- 2005年度放送分
- 6月25日は、オカトラノオ
- 「ラジオ深夜便 誕生日の花ときょうの一句(ステラMOOK)」(NHKサービスセンター、2008年3月)
- 「ラジオ深夜便誕生日の花ときょうの一句 第2集(ステラMOOK)」(NHKサービスセンター、2011年3月)
- 「ラジオ深夜便 誕生日の花と短歌365日 新装改訂版(ステラMOOK)」(NHKサービスセンター、2013年6月)
- 2013年度放送分
- 6月25日は、オカトラノオ
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「ラジオ深夜便 誕生日の花と短歌365日(ステラMOOK)」(NHKサービスセンター、2005年12月) 『「誕生日の花」に寄せて』 p.112↩