ランドセルの日(3月21日の記念日)
卒業シーズンで、3・2・1を足すと6が小学校の6年間を表すことに由来する。
ランドセルを手のひらサイズに加工している増田利正氏へのインタビュー企画で1994年に制定された。
埼玉県でランドセルを手のひらサイズに加工している増田利正さん(四九)が過去に仕上げた四千個にまつわる話をもとに、新たにエピソードを募集して長野県に住む放送作家加瀬清志さん(四一)が本にまとめる計画の準備が進んでいる。三月二十一日を「ランドセルの日」に“制定”して、いい話を持つランドセルを待っている。
加瀬さんは昨年三月、自分が台本を書くラジオ番組で増田さんのインタビューを企画。そうしたランドセルにまつわる数々の話を聞いて、ぜひ本にしたいと考えた。また、加瀬さんは内外の記念日を研究している「日本記念日協会」の代表でもあるが、三月二十一日を“ランドセルの日”に、とのアイデアも思いついた。卒業シーズンで、三・二・一を加えた計六が小学校の六年間を表すというわけだ。
(朝日新聞 1994年3月17日 朝刊 1家 19ページ)